ひろ
整形外科専門医/株式会社Medrock 共同創業者
クリニックのWeb集患とAI活用AIは、記事の中身より「誰が書いたか」を見ている。
整形外科専門医として臨床に立ったのち、AIエンジニアとともに株式会社Medrockを共同創業。クリニックのSEO・MEO、AIチャットボット、AI秘書まで、医療機関のWeb集患とAI活用を手がけています。「SEOは終わっていない。むしろ、いまクリニックにとっては追い風です」——その理由を、ドカリーの取材で伺いました。
LINEでDr.ひろひろさんに相談するキャリアは整形外科から。臨床には通算10年立ち、整形外科専門医です。臨床を離れてからは3年5ヶ月(2026年9月・取材時点)。医師として働いていたあいだも並行して自分で事業を持ち、広告の運用やLPの制作といった実務を、一通り自分の手で回してきました。「そもそも、ビジネスをやっている医者が当時はいなかったんですよね」——そう振り返ります。
自分でやったことしか話さない。その代わり、やって分かったことは出し惜しみしない。そうやってSNSで発信していたところ、思いのほか反応が返ってきました。「これは需要があるな」と感じてオンラインコミュニティを立ち上げると、そこに人が集まった。集まった一人が、AIエンジニアでした。医師としての現場感とドクターのつながり、エンジニアとしての開発力、そして双方に起業の経験がある。この組み合わせなら何かできる。そう考えて2人で立ち上げたのが、2024年設立の株式会社Medrockです。
最初のプロダクトは、クリニック向けのSEOだったといいます。「開業医の先生が、コストをあまりかけずにSEOでできることはないか」。そこから作ったものが導入されていき、いまはMEO・口コミ対策、AIチャットボット、無料の診療圏調査、そして院長のスケジュールやメールを扱う「AI秘書」まで手がけています。クリニック以外の領域のマーケティング支援も並行して手がけており、医療機関のWebを、ほかの業界と比べたうえで見ています。
※本ページの経歴は、2026年9月4日にドカリー編集部が行ったオンライン取材でご本人が話された内容にもとづきます。
検索とAIの両方から見つけてもらうための、記事と自院サイトの設計。「AIに拾われたいなら、まずSEOが基本になる」という考え方にもとづいて、何から手をつけるかを整理します。
Googleマップからの流入と、口コミへの向き合い方。AIによる口コミ返信の仕組みも提供しています。
院長のスケジュール管理やメールの要約から、キャッシュフローの分析まで。「AIエージェントは設計芸」という前提で、どのデータをどう渡すかから設計します。
保険診療・自由診療を問わず、これまでに数百人分のキャリア相談を受けてきています。医師が事業を始めるときにつまずくところを、実際の経験から話せます。
※サービスの範囲・提供条件は、株式会社Medrockが公表している内容にもとづきます。実際にお受けできる範囲は、ご相談時にご確認ください。
※成果を保証するものではありません。
株式会社Medrockが掲げているメッセージです。AIが医療の情報をつくり、選び、届けるようになるほど、その中身が本当に正しいのかを確かめる人が必要になります。そして、それを確かめられるのは臨床を知っている人だけだ——という考え方です。実際に同社は、AI開発企業に対して、医師によるAI学習データの作成やモデル出力の医学的な評価を提供しています。
この立ち位置は、クリニック向けの仕事にもそのまま通じています。「AIは、記事の中身より誰が書いたかを見ている」——ドカリーの取材でひろひろさんが語った見立ても、同じところから出ています。中身の質だけでは差がつかなくなった世界で、では何が情報の確かさを担保するのか。その答えを、医師という立場から示そうとしています。
※引用は株式会社Medrock 公式サイトの記載(2026年9月時点)にもとづきます。
取材の合間、ひろひろさんは医師としてのキャリアについて、笑いを交えながら率直に語ってくれました。監修記事に収まりきらなかった、人物としてのお話をご紹介します。
医師・医学生のコミュニティを始めた理由をうかがうと、意外なほど飾りのない答えが返ってきました。「思いなんて、綺麗事はいくらでも言えるので。面白そうだな、くらいでやっていました」。ただ、やってみると「話して元気をもらえました」と言われるようになったといいます。
その背景にあるのは、医師という職業への冷静な見方です。「医者はエリートではあるので、『こうしなければならない』と思っている人がすごく多い。でも、それはただの幻想でしかないと思っていて」。ご自身については「達観している。どっちでもいいんじゃない、としか基本的に思っていない」と言います。
キャリアの相談を受けるときの答えとして出てきたのが、見出しに引いた言葉でした。
臨床を続けることも、別の使い方をすることも等しく置いたうえで、数百人分の相談を聞いてきた立場から出てきた一言でした。
そのうえで、こうも付け加えました。「医者だけが悩んでいるとは思っていません。どの職種、どの人も大変だと思っています」。
「3年後どうなっていたいですか」という質問には、こう返ってきました。「正直に言うと、将来にあまり興味がなくて。逆に、過去もすぐ忘れるんです」。AIが人間より賢くなっていくなかで、先のことを考えてもあまり意味がないのではないか、と。「だから、今この瞬間、最も興味があることをやる、というところですかね」。
もっとも、その「今この瞬間」がいちばん忙しいそうです。AIとAIエージェントの進化が速すぎて、毎日必死で追いかけている。それでも経営そのものは楽しんでいる——そう話す口ぶりは、終始かろやかでした。
医師から経営者へ。同じ医療の側にいても、求められるものはまったく違うといいます。臨床とはまったく違う能力が要求される世界だ、と。診断と治療の精度で評価される場所から、人とお金をどう動かすかで結果が決まる場所へ。その落差を、困ったふうではなく、面白がりながら話してくれました。
ただ、いちばん好きな話題は事業ではないそうです。「世の中の仕組みとか、日本人がどこに向かうのか、世界はどうなっていくのか。そういう話のほうが好きですね。人生って、そんなに単純じゃないじゃないですか」。取材の終わりは、医療からもAIからも離れたところで盛り上がりました。
※本コーナーは、2026年9月の取材での会話をもとに、ドカリー編集部が再構成したものです。
『クリニック経営者のためのゼロから始めるSEO集患術』
著者:習田 祐輝/監修:Dr.ひろひろ 2025年1月31日発売(Amazon Kindle版)
「医師 キャリアラジオ」
医師の働き方、非同期の仕事のつくり方、AIエージェント時代のキャリアなど。
@taifunome_ch
医師でありながら事業を持つ立場からの発信。ひろひろさんが「Web上で名前を回す」と語る実践そのものです。
医師・医学生向けのコミュニティ「Elite Doctors」を運営。
「面白そうだったので始めた」というコミュニティに、キャリアを考える医師が集まっています。
※ポッドキャスト・ご監修書籍・オンラインコミュニティへのリンクは、URLをご提供いただき次第、掲載します。
医師とAIエンジニアが共同で創業した、医療AIの会社です。
設立:2024年
URL:medrock.co.jp
クリニック向けに、MedrockSEO(医療特化のSEO記事AI)/MEOX(Googleマップ対策)/10分AIBOT(問い合わせ対応)/診療圏調査(無料)。企業・AI開発企業向けに、医師監修(ドクターチェックス)/薬機法・医療広告GLチェックAI/医療エキスパートネットワーク。
医師監修サービスの医師ネットワークは500名。AI論文要約アプリの登録医師は約7,300名。
※いずれも株式会社Medrock 公式サイトの公表値(2026年9月時点)です。
※本ページは、ドカリー編集部による取材にもとづく人物紹介です。サービスの料金・提供条件は、上記の各サービスページおよび公式サイトをご確認ください。
※ご本人ご自身の支援実績の件数は掲載していません(算出条件を確認できていないため)。
2026年9月の取材をもとに、2本の記事を制作しました。