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TOP 特集 選ばれるクリニックの条件 Vol.05 vertra clinic 西村秀典 院長
選ばれるクリニックの条件 / Vol.05

当たり前を、当たり前に。

「信頼で選ばれる」ための、特化という設計

vertra clinic の院内・診療風景
豊胸・脂肪吸引に特化して。東京・新宿と大阪・心斎橋に構える vertra clinic にて。

東京・新宿と大阪・心斎橋。豊胸と脂肪吸引という二つの領域だけに、あえて絞り込んだクリニックがある。院長の西村秀典先生が掲げるのは、飾らないひと言だ。「当たり前のことを、当たり前に」。派手な看板でも、突出した知名度でもなく、信頼で選ばれること。そのために何を積み重ねてきたのか、西村先生に聞いた。

まともな治療を、まともにやる。当たり前のことを、当たり前にやる。それが、うちのコンセプトです。

絞ることが、選ばれ方になる

始まりは、身の丈への正直さだった。開業当初、自分に強い知名度があったわけではない、と西村先生は率直に振り返る。だからこそ、あれもこれもと手を広げるのではなく、自分がいちばん自信を持てる施術に絞る。そのほうが、患者さんに選ばれるはずだと考えた。

強い認知度があるわけではなかったので、特化したほうが患者さんに選ばれるかな、と。自分の強みの施術に絞ってスタートしました。

領域を豊胸と脂肪吸引に絞り込むと、「このクリニックは何が得意なのか」が、患者さんの側からも見えやすくなる。何でも屋ではなく、一点に力を集める。その割り切りが、他院との違いを、静かに輪郭づけていった。

信頼で、選ばれたい

では、そのクリニックで何を大切にするのか。返ってきた答えは、まっすぐだった。信頼で選んでいただきたい。いろいろなクリニックがあるなかで、めざすのは、まともな治療を、まともにやりきることだと言う。

患者さんにとってメリットのないことはしない。本当に効果が期待できることを、しっかりやる。それだけです。

当たり前のようでいて、貫くのは難しい。西村先生が譲らない軸は、この一点に集約されている。患者さんの得にならないことはしない。逆に、効果が見込めることには、手を抜かない。そのシンプルな原則が、診療のすみずみを貫いている。

vertra clinic 西村 秀典 院長
当たり前のことを、当たり前に。飾らない言葉に、診療の芯が宿る。

「当たり前」を、増やしていく

ご紹介や口コミで訪れる患者さんが多い。その理由をどう捉えているかと尋ねると、西村先生の見立ては、意外なほど地に足がついていた。自分を含め、どのドクターも、ものすごくブランディングされた有名医師というわけではない。だからこそ、目の前の患者さんに、当たり前のことを当たり前にやりきる。それだけで満足度は大きく変わり、「ここでやって良かった」という声につながっていく。

目の前の患者さんに、当たり前のことをしっかりやりきる。それだけで、満足度は大きく違ってくるんです。

その「当たり前」を、具体的に挙げてもらった。手術の翌日には、必ず看護師が電話をかけて状態を確認する。術後の悩みや不安には、LINEでいつでも相談できる状態にしておく。さらに新宿院では、豊胸手術のあとに超音波(エコー)での確認を組み込むなど、術後のフォローを一つずつ手厚くしている。特別なことではない。けれど、これらを地道に増やしていくことが、信頼の土台になる。

もう一つ、西村先生がこだわるのは「先回り」だ。患者さんが不安を口にする前に、この施術ならこういう不安が出てくる、とあらかじめ分かっている。ならば、言われてから動くのではなく、こちらから迎えにいく。その積み重ねが、感謝される瞬間を生んでいる。

一人の限界を、チームで超える

かつては、西村先生ひとりの診療だった。技術的に満足いただけない方がいれば、しっかり修正し、納得のいくレベルまで対応する。施術のあとの不安にも、個別に向き合う。カウンセリングでは説明を尽くす。すべてを自分で背負っていた時期があった。だが、一人で対応できることには、どうしても限界がある。

一人よりも、複数いることの安心感がある。働くドクターが安心して力を発揮できる環境を、つくりたいんです。

いまは複数の医師が在籍し、顧問の医師も加わる体制になった。自分ひとりでは対応しきれなかったことが、チームでなら対応できる。それは患者さんにとっての安心であると同時に、働く医師にとっての安心でもある。安心して働けるからこそ、より良いパフォーマンスが出せる。そう考えて、西村先生は「総合力」で応えるかたちへと舵を切ってきた。かつて自分がやってきた「当たり前」を、いまは他のドクターにも同じように担ってほしい——その願いが、チームづくりの根っこにある。

自分がいなくても、良さが続く

組織が大きくなるほど、院長ひとりの目は届かなくなる。長くスタッフに活躍してもらうために何をしているか、という問いに、西村先生は正直だった。これはとても難しい。まだ正解には行き着いていない、と。ただ、最近は原点に戻ったのだという。

信頼して、ミスを責めない。関係性を良くして、雰囲気を良くする。そこに、戻ってきました。

体制づくりも、同じ方向を向いている。以前は、自分がすべてに関与し、思うとおりにやらせようとしていた。だが、それはまったくうまくいかなかった。そこで発想を変えた。リーダーの役割、看護師の役割——それぞれの役割をきちんと定義し、「あなたにはこれを期待している」と伝えて、任せる。自分が常に現場に立っていなくても、良さが保たれる。そんな仕組みへと、いま少しずつ移し替えている最中だ。

やっていることを、伝えきる

取材の後半、話は自然と「これから」へ向かった。西村先生には、はっきりした課題意識がある。誠実にやっていることが、まだ十分に届けきれていない、というものだ。

やっていることが、しっかり伝わっていなかった。だから、もっとちゃんと伝えていきたいんです。

たとえばエコーの取り組みも、「やっています」という言葉ひとつで終わらせない。実際に手を動かしている様子まで見せてこそ、安心が伝わる。かつては一つの発信チャネルに頼っていたが、いまはドクターそれぞれの持ち味を活かしながら、インスタグラムなどで内容を作り込んでいく。ホームページやLPの要素を分解し、患者さんが「ここではこんなことをやっているんだ」と一つずつ受け取れるコンテンツに変えていく——そんな移行の途中にある。

この「伝えきる」への意識は、もう一つの転機とも重なっている。大阪で始めたクリニックを、新宿へと広げたことだ。大阪でうまくいったやり方が、東京ではまるで通じない。二院を運営すれば、大変なことも一気に増える。それでも、そこで得た学びは大きかったと言う。いまでは大阪を任せられるようになり、自分は新宿に軸足を置く。任せることで不安は増えるが、うまくいくことも増えた。総量として見れば、とても良い状態にある——西村先生は、そう手応えを語った。

Hints

選ばれるクリニックの条件 ── 今回のヒント

  1. 絞ることが、選ばれ方の設計になる。強みに特化すると、「何のクリニックか」が患者さんにも伝わりやすくなる。
  2. 「当たり前を、当たり前に」やりきる。派手さより、目の前の一つひとつ。それが口コミと紹介を生む。
  3. 不安は、先回りして迎えにいく。患者さんが言葉にする前に、起こりうる不安を想定して動く。
  4. 一人の限界を、チームで超える。複数の医師と顧問体制。働き手の安心が、患者さんの安心につながる。
  5. 任せることで、自分がいなくても続く。役割を定義し、期待を伝えて託す。信頼して、ミスを責めない土壌をつくる。
  6. やっていることを、伝えきる。誠実さは、伝わってはじめて選ばれる理由になる。
vertra clinic の院内・受付まわり
Clinic info

vertra clinic(ヴェルトラクリニック)

エリア
東京・新宿/大阪・心斎橋
開院
2020年
診療領域
美容外科(豊胸・脂肪吸引に特化)
スタイル
複数の医師+顧問医師による診療体制/術後は看護師による翌日の電話確認・LINE相談など経過フォローを重視
Web
vertra-clinic.com
vertra clinic 西村 秀典 院長
Doctor profile

西村 秀典 院長・医師

にしむら ひでのり | vertra clinic 院長

1975年生まれ。滋賀医科大学医学部を卒業後、大阪大学医学部附属病院や大阪厚生年金病院で麻酔科・耳鼻咽喉科頭頸部外科の研鑽を積み、京都府立医科大学・京都第二赤十字病院で形成外科を経験。一般診療の現場を歩んだのち美容医療の道へ進み、大手美容クリニックで大阪院院長を務める。2020年、豊胸・脂肪吸引に特化した vertra clinic(ヴェルトラクリニック)を開院。「当たり前のことを、当たり前に」を掲げ、信頼で選ばれるクリニックづくりに取り組む。現在は東京・新宿と大阪・心斎橋の2院を、複数の医師体制で運営している。

経歴

  • 2003年 滋賀医科大学医学部 卒業
  • 2003年 大阪大学医学部附属病院(麻酔科・耳鼻咽喉科)
  • 2004年 大阪厚生年金病院 耳鼻咽喉科頭頸部外科
  • 2008年 京都府立医科大学 形成外科
  • 2009年 京都第二赤十字病院 形成外科
  • 2016年 大手美容クリニック 入職
  • 2018年 大手美容クリニック 大阪院 院長 就任
  • 2020年 vertra clinic(ヴェルトラクリニック)開院

専門・得意分野

  • 豊胸(ハイブリッド豊胸・シリコン豊胸・脂肪注入豊胸)
  • 脂肪吸引
  • 小顔治療
  • 若返り治療

認定医資格

耳鼻咽喉科専門医

所属

  • 日本美容外科学会(JSAS)
  • 日本再生医療学会
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