その形を、どう選んだのか。
求人票に並ぶのは、勤務地と日数と年収です。その先にどんな一週間が待っているのかは、たいてい入ってみるまで分かりません。この連載では、いまその働き方をしている医師に、どう選び、何によって成り立たせているのかを、一人ずつ伺っていきます。
働き方そのものに、優劣はないと考えています。常勤で腰を据える人、開業して自分の場所をつくる人、非常勤で複数の院を回る人。どれが正解ということはありません。ただ、どの形を選んだ人にも、そこに至った経緯があり、いまも続けられている理由があり、その代わりに手放したものがあります。
この連載では、そこを一人ずつ伺っていきます。うまくいっている話だけを並べるつもりはありません。何が支えになっていて、何が抜けたら成り立たなくなるのか。向いていないのはどういう人か。ご本人が話してくださった範囲で、そのまま載せます。読んだ先生が「自分の場合はどうだろう」と考える材料になれば、と思っています。
運営元グループのサービス本連載は、医師のキャリア支援サービス CADRE(カドル) の提供でお届けしています。CADRE は Docally の運営元グループのサービスです。企画・取材・編集は Docally 編集部が行い、掲載内容は取材先ご本人の確認を経て公開しています。
今後の取材記事も、随時追加していきます。

固定の休みを持たず、複数のクリニックを非常勤で回り、月に300人以上を診る。必要な機器や薬剤は、勤務先のオーナーに自分から求める。「自分より上手い人がいるところには、手を出さない」。休みの日の、料理の話として出てきた言葉です。それがそのまま、診療での線の引き方になっていました。
累計20院以上を渡り、いまは都内4院に絞る。休むときは「1か月休みます」と先に言い、年に4か月を海外で過ごす。それでも院が回るのは、評価と数字が先にあるから。「20院に行けば、20の物差しで目の前の患者さんを診られる」。掛け持ちを、視野を広げる手段として使ってきた医師の話です。