美容クリニックで使用される医療機器・設備は大きく5つのカテゴリーに分類されます。開業時の機器選定は「どのような施術メニューを提供するか」というコンセプトから逆算することが重要です。
厚生労働省の承認・認証・届出を受けた医療機器。効能・効果・使用方法が承認されており、添付文書に基づく使用が求められる。製造販売業者が公式に販売し、承認内容の範囲内で医療広告として訴求できる。日本国内でのアフターサービス・技術サポートが充実。
海外では承認されていても日本未承認の機器は「医師個人輸入」として使用されることがある。この場合、医師が薬機法上の製造販売業者に相当する責任を負う。未承認機器の効果を広告することは薬機法上のリスクがある。メーカーサポートが受けられない場合もある。
「自院で提供したい施術」に対して機器の適応症・効能が合致しているかを確認。承認機の場合は添付文書で確認できます。
承認機は承認内容の範囲で広告できますが、未承認機器の効果を広告することはリスクがあります。患者への説明・HP・SNS掲載時の表現まで考慮した上で選定を。
機器本体費用だけでなく、ハンドピース交換等の消耗品コスト・定期メンテナンス費用を5年間の総コストで比較。ランニングコストが高い機器は稼働率が低い場合に採算が取れないことがあります。
機器の適切な使用には医師・看護師へのトレーニングが不可欠です。メーカーが提供するトレーニングプログラム・学術支援・セミナー体制を確認してください。
「近隣の競合クリニックが既に持っている機器」と「まだ持っていない機器」を調査した上で選定することが重要です。患者がInstagram等で注目している施術を提供できる機器かどうかも市場分析した上で判断してください。
| 会社名 | タイプ | レーザー/光治療 | 注入材 | 痩身 | スキンケア | 代表製品 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JMEC | 総合代理店 | ◎ レーザー全般 | ○ | △ | ○ | GentleMax Pro・Vbeam Perfecta・MedLite C6 |
| キャンデラ | レーザー直販 | ◎ 脱毛・ピコ・血管 | - | △ | - | GentleMax Pro Plus・PicoWay・Vbeam II |
| ルミナス | レーザー・IPL | ◎ IPL・脱毛・CO2 | - | - | - | Stellar M22・LightSheer QUATTRO・AcuPulse |
| キュテラ | レーザー直販 | ◎ 脱毛・ピコ・ニキビ | - | ◎ | - | excel HR・エンライトンIII・AviClear・truSculpt flex |
| サイノシュア | レーザー直販 | ◎ ピコ・脱毛・LED | - | △ | - | PicoSure Pro・Clarity II・Healite II |
◎:特に強み ○:標準対応 △:一部対応 -:主力外
※2026年3月時点の公開情報をもとに作成。承認状況・製品ラインナップは変更される場合があります。最新情報は各公式サイト・PMDAデータベースにてご確認ください。
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「医療と美容の融合を通じて、人々の『美と健康』への願いを実現します」を掲げる医療機器総合代理店。脱毛・色素性疾患治療の定番機器であるGentleLase Pro・GentleMax ProシリーズはJMECが日本国内で取り扱う承認機であり、全国の美容クリニックで広く使用されている定番中の定番。Vbeam Perfectaは血管病変・赤みの治療(ロザーシア・毛細血管拡張症・ポートワイン母斑等)に対応。新規開業を支援する「J-Support」プログラムでは機器導入から学術的なサポートまでトータルで対応。自社スキンケアブランド「プラスリストア」「JMEC be」も展開しており、院内販売商品まで提供できる点が他のレーザーメーカーにはない強み。
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世界的な医療用レーザー機器メーカーCandela(シネロン・キャンデラ)の日本法人。GentleMax Proシリーズは「アレキサンドライト(755nm)とNd:YAG(1064nm)のデュアル波長」という構成で、脱毛機器のグローバルスタンダードとして世界中の美容クリニックで使用されている。PicoWayはピコ秒という超短パルスでメラニン・タトゥーを粉砕する最先端ピコレーザー。Vbeam IIは血管病変治療の金標準(ゴールドスタンダード)として評価が高い。開業機器サポートサービスを提供しており、東京・大阪・福岡のショールームで実機体験が可能。
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「フォトフェイシャル」の名で日本市場を牽引してきたルミナスの日本法人。Stellar M22は「フォトフェイシャル M22」の後継機であり、OPT(最適パルス技術)によって均一で安全なIPL照射を実現した多機能光治療プラットフォームとして多くのクリニックで導入されている。LightSheer QUATTROは「吸引技術(VAT:Vacuum Assisted Technology)」によって痛みを軽減した高速ダイオードレーザー脱毛機。AcuPulseは炭酸ガスフラクショナルレーザーとしてスキンリジュビネーション・しわ改善に適応を持つ。IPL・脱毛・炭酸ガスレーザーで豊富な実績を持つブランド。
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米国Cutera Inc.の日本法人。特に注目は2025年6月に国内製造販売承認を取得したAviClearで、皮脂腺(セバシャス腺)をターゲットにした世界初のニキビ治療専用レーザーとして、抗生物質依存を減らす新たな治療選択肢として期待されている。excel HRはロングパルスKTP(532nm)とNd:YAG(1064nm)のデュアル波長レーザーで脱毛・血管治療に対応。エンライトンIIIはピコ秒レーザーとして色素病変・スキンリジュビネーションに使用される。truSculpt flexシステムは電磁場とRFを組み合わせた筋力強化・痩身システム。2025年5月に財務再構築手続きが完了したことが発表されており、サポート体制の安定性確認が推奨される。
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医療用レーザー機器の革新的メーカーとして知られるサイノシュアと韓国の医療機器メーカー・ルートロニックが統合した「サイノシュア・ルートロニック株式会社」の日本法人。PicoSure Proはピコ秒アレキサンドライトレーザーとして、しみ・くすみ・タトゥー・スキンリジュビネーションに高い効果を持ち、Focusレンズによる独自のPressure Wave(圧力波)生成が特徴。Clarity IIはアレキサンドライト(755nm)とNd:YAG(1064nm)のデュアル波長レーザーで脱毛・色素性疾患の幅広い治療に対応。Healite IIはLED光線治療(低反応レベル光療法)で術後ケア・炎症軽減・創傷治癒促進に使用されるユニークな製品。
医療機器の導入前に以下の項目を確認しましょう。
施術メニューの目的別に、対応メーカーと代表的な承認機の組み合わせを整理しました。
| 脱毛(アレキサンドライト/Nd:YAGデュアル波長) | JMEC(GentleMax Pro)・キャンデラ(GentleMax Pro Plus)・ルミナス(Splendor X) |
| 脱毛(ダイオードレーザー) | ルミナス(LightSheer QUATTRO) |
| ピコレーザー(しみ・タトゥー・リジュビネーション) | キャンデラ(PicoWay)・サイノシュア(PicoSure Pro)・キュテラ(エンライトンIII) |
| Qスイッチレーザー(しみ・タトゥー) | JMEC(MedLite C6) |
| フォトフェイシャル・IPL光治療 | ルミナス(Stellar M22)・キャンデラ(Nordlys) |
| 炭酸ガスレーザー(皮膚病変・スキンリジュビネーション) | ルミナス(AcuPulse) |
| 血管病変・赤み治療 | JMEC(Vbeam Perfecta)・キャンデラ(Vbeam II)・キュテラ(excel HR) |
| EMSベース筋力強化・痩身 | キュテラ(truSculpt flexシステム) |
| ニキビ治療レーザー(世界初・2025年国内承認) | キュテラ(AviClear) |
| LED光治療(術後ケア・炎症軽減) | サイノシュア(Healite II) |
| 院内販売スキンケア(ドクターズコスメ) | JMEC(プラスリストア・JMEC be) |